ケーブル一体型の接続ケーブルとして、DAC/AEC/AOCの三種類があります。それぞれの特徴と、運用上での適用例について考えてみます。

サーバー収容接続の移り変わり

  • 1GはUTPでよかった
  • 10GはUTPでは遅延と消費電力が大きいのでDACが定番
  • 25Gはラック内配線であればDAC、消費電力の兼ね合いで複数のラックになるとAOCも検討対象。
  • 50GはDACだと25Gの二倍の太さになってしまう。
  • TORスイッチのポート密度の関係でブレイクアウト接続の必要性

スイッチクラスター

巨大なイーサネットスイッチを導入するより、汎用性の高い1RU/2RUのスイッチのクラスターでDCコアを作れる。

距離はそれほど必要ないが配線密度が高いので、100G DACは4x25Gなのでケーブルの太さでスペースが埋まってしまい冷却のエアーも流れなくなってしまう。

400Gのスイッチ間の接続に8x50GのDACはせいぜい1.0mが限度。

100/400G混在の場合はGEAR BOX内蔵のAECが有用。

FECによる遅延が嫌

100Gを4x25G構成のDACで接続するとRS-FECを使うのが基本。RS-FECはわずかだが遅延がある。AOCであればFECなしで接続できる。

特徴

  DAC AEC AOC  
コスト  
消費電力  
太さ  
対応距離  
FEC 不要  

 

DACの太さ(AWGとは)

UL規格のワイヤーゲージ、銅線部の太さを示します。皮膜を含まない外寸が示されており、100G等の複数のLANEを束ねたものはその本数分の太さが必要です。

  25G(x1) 100G(x4) 400G(x8)
30AWG DAC 4.5mm 6.4mm  
26AWG DAC      
24AWG DAC 6.0mm    
32AWG AEC     6.8mm
AOC 2.0mm    

Twinax

曲げ半径 24 AWG=38 mm / 26 AWG=33 mm / 28 AWG=25 mm / 30 AWG=23 mm

AECの特徴

  • 最大距離はDACとさほど変わらない
  • 消費電力はDACよりちょっと多いがAOCよりはかなり少ない
  • ケーブルの太さはDACの半分くらい
  • 値段は流通量が少ないのでちょっと高め
  • DACでは対応が難しい56Gbps/LANE以上に適している。

長さとLANE速度によって使い分けの境界が決まります

 
10G
4X10G
25G
4x25G
50G
8X50G
100G
8x100G
0.5m
30AWG DAC
DAC
DAC
32AWG AEC
1.0m
DAC
DAC
DAC
AEC
1.5m
DAC
DAC
AEC
AEC
2.0m DAC DAC AEC
AEC
3.0m DAC
AEC
AEC
AEC

 

AWG外径換算表
  外径
AWG26 0.4039mm
AWG27 0.3607mm
AWG28 0.3200mm
AWG29 0.2870mm
AWG30 0.2540mm