400G対応の光トランシーバーで一番安価なのは400G SR8です。しかし、8pairのマルチモードファイバーによる接続が必要であり、コネクターもMPO-16と他では使わないタイプです。近距離の対向接続であればそれほど問題がありませんが、ラック間に敷設したファイバー経由での接続となると面倒です。

既設のMPO-16のMMFラック間トランクケーブルがあればないも問題ありませんが、それはとてもレアケースです。多くの場合は、100G SR4等で使用したMPO-12コネクターによる8芯MMFのトランクケーブルが敷設されていれば良い方でしょう。その場合は、MPO-16から二つのMPO-12に分かれるMMFパッチケーブルを使用すれば、MPO-12パッチポートを二つ使用して400G SR8の接続が可能です。

しかし、これでは配線に対して伝送容量は倍にしかなりません。

400G AOCで十分?

パッチパネルを経由しない、光トランシーバー直接の対向接続であればAOCの方が手軽です。もちろん、AOCはトランシーバーの「頭」が外せませんので狭いところを通すようなことはできませんが実用上問題ないでしょう。

やっぱり400G FR4が便利

ラック間を跨ぐ接続はSMF 1pairで済む400G FR4がやはり便利です。10G LR/100G CWDM4と同じ配線をそのまま利用できます。問題は調達価格なのですが、2023年2月現在の弊社の参考価格は45万と21万。接続には対向で必要ですので40万円の差になります。

新規にラック間にMPO-16のトランクを敷設する場合はまとめて工事するでしょうし、一対向40万はかからないとは思いますが十分に400G FR4の適用を考えるべきだと思います。400G SR8の光トランシーバーはその後の使い回しも難しいですし。

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